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学校給食について

執筆者の写真: たがのりかたがのりか

雲南市の学校給食の取り組みは先進的であると聞いていたので、先日、担当の方にお話を聞きに行ってきました!


写真 雲南市農林振興部農政課さん 教育委員会さん

雲南市は、大東、加茂、木次、三刀屋、吉田、掛合が合併してできた市です。

6町村にそれぞれの給食センターがありました。


令和元年の8月に、給食センターの老朽化のため、旧木次、三刀屋、吉田、掛合の給食センターを統合し、中央給食センターができました。


統合に向けて

平成29年度から、学校給食野菜生産グループの方と教育委員会と農政課で座談会を実施して統合への課題やお互いの役割分担、連携を模索してこられました。


農政課さんの課題

それまで農政課は、栄養教諭が何を求めているかの視点がなかったということです。つまり、学校給食で使用される野菜は何かという視点です。学校給食の調理工夫を学ぶことで、求められている野菜を生産していくなどの生産者さんと意識改革をされていきました。


担当の教育委員会とともに、栄養教諭の意見や思いを聞き、地場産野菜に向けたハード面の検討や集荷方法などの検討を行い、生産者と給食センターをつなぐ、コーディネーターの設置に向けて動き出されます。


令和元年度に、農政課には生産指導コーディネーターが、教育委員会には地産地消コーディネーターが設置されました。




生産指導コーディネーター

生産指導コーディネーターさんは、生産者さんの質問に答えたり、病気が出た時に相談にのったりと、生産者さんのフォローの役割です。また、給食で使いやすい野菜の検討やなるべく農薬や化学肥料を使わなくても良いような指導などもされています。加えて、残った野菜は産直で販売できるように出口のニーズ調査をされていきました。


地産地消コーディネーター

地産地消コーディネーターさんが集荷をすることで、今までと変わらない関わりを生産者さんがもてるようにされてきました。


地産地消コーディネーターさんが設置されたことで、生産農家さんと顔を向き合うことで安心感が生まれます。また、栄養教諭が考える旬の野菜と実際生産される旬の野菜とが違うことなどもこうした連携で分かってきたということでした。


地産地消コーディネーターさんが間におられることで、栄養教諭が学校での食育教育の時間がきちんと確保できるようになったという効果もあります。


連携

生産指導コーディネーターさんと地産地消コーディネーターさんの連携によって、より良質な野菜を提供できる体制が整えられています。


部局横断で、健康福祉部と連携し、地産地消率を食育計画にしっかりと盛り込まれました。


市内産野菜使用率

平成30年度が37.2%

令和元年度が45.4%

令和2年度が47.2%です。


学校給食ブランド

令和2年11月の食育PT定例会(健康福祉部、教育委員会、子ども政策局、農政課など)では、「家庭で給食の野菜を食べたい!食べさせたい!!」の声があがり、そこから学校給食ブランドが立ち上がりました!


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雲南市の給食野菜生産グループさんは、子ども達に地元のものを食べさせたい。安心安全な野菜を通じ、子ども達の10年後を見据えた健康な体作りのために頑張っておられます!!

栄養教諭を通じ、子ども達からのお礼の手紙が生産者さんに届けられているということでした。


雲南市の給食を核とした食育の「環」が拡がっていることを教えていただきました!



<関連>

第3次雲南市食育推進計画







食育だより



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